やりたいことをやる力を付けるんです。
【総合制作の紹介 その1】

美専展グランプリの連作ポートレートの一つ、課題は「B面」
総合制作にみられる美専生の成長の手応えが半端ない。 それは自分がやりたいことに取り組んだ手応えだ。学生がやりたかったこととは何か? 令和4年度「総合制作」を紹介します。
総合制作は全学科全年次の学生が挑む年間の学びのまとめの科目です。
美専は基礎履修期からゼミ期を経てこの総合制作期を繰り返し修学の仕組みが特徴で、
シンプルだけどゴールが明確で次に繋がっていくスパイラルアップ構造なのです。
まずは、美専展グランプリからのご紹介。
「課題テーマ『B面』を自分の私生活での本当の姿や
普段とのギャップを写真で表現しました。」
美専2023グランプリ
「セルフポートレート」/映像ライン
自身の体の一部を撮影し、ソラリゼーションという現像中に2次露光を与えてできるポジとネガが共存したシュールな表現のポートレート。
別制作の写真集に表れる自分への目線も興味深い。
撮影や暗室にこもって続けた現像作業など、アカデミックながらも学生にとっては新しいチャレンジが生んだ成果と言えるでしょう。
美専は写真制作のための「暗室」を装備し、デザインにもアートにもデジタルの時代に手作業による第一次的な学びの必要を堅持しています。
「鯉と金魚の中間の存在を展開させました。」
美専展2023優秀賞
「鯉幟」/イラストレーションライン
掛け軸の表装にじかに描き込んだ見ごたえある一揃いの一幅。魚の動きが発現する独自の世界観を、三作全体にわたる大胆な構成と、細部へのこだわりで見ごたえのある表現にしています。
「当たり前のことが当たり前ではなくなることで、問題が生じ認識できるようになると私は思います。」
美専展2023優秀賞
「Sign - Make me think.」/WEBメディアライン
認知症をモチーフにして、患う本人と周囲の人の視点や関わりをWEBメディアの操作から融合体験することで、問題の本質的な認識へと導くというテーマに挑戦し考察。
研究性が高い。