ファインアート、私たちの模索。
ゼミ期の成果に迫る!・・・その②
ゼミ生の有志が長野市「街角アート展」に出品
ファインアートはジャンルの幅が広いので、それぞれの興味関心、身につけたい力が異なる。 ゼミ期に、彼らはそれぞれどんな結果を残したのか。
共通課題と個人制作を組み合わせて取り組んだ「基礎履修期」を経て、7月から10月の「ゼミ期」には、総合制作に向けた技法の試行や素材研究を行う自由なテーマの個人制作へと歩みを進めました。また、有志で長野市企画の「街角アート展」にも出品。
アトリエのサテライトキャンパスで、講評前の展示に余念がない
ゼミ期締めくくりの講評を控え、作品を展示したアトリエには熱気が充満。
自信の表現との戦いが繰り広げられたアトリエで、向き合ったアートは平面、立体、半立体、レリーフなど多岐にわたります。この模索、ゼミ期の白熱を経て「総合制作・総合研究」への期待が高まります。
<作品紹介(抜粋)>
「できた」という手応え。ビジュアルアート科2年次生、青木海登さんの「人物習作」(キャンバスに油彩)、。
青木さんは、基礎履修期に続きゼミ期でも油画表現に取り組み、3点の習作を残しました。こちらはそのうちのひとつで「AI生成」でモデルの女の子を作って、それをキャンバス上で編集しながら描き起こすといったユニークな手法を考案して行なったものです。「AI生成」では、体のフォルムや光の入り方などに無理があるので、それを改めて想定し、解釈しながら描いていったプロセスが特徴的なプロセスの習作を成し遂げました。
パッとした明るい色彩、こういった爽やかで綺麗な色合いが好き。ビジュアルアート科2年次生、大日方美月さんの「花」(キャンバスにアクリル)。
大日方さんは、ドローイングを重ねた中で気に入ったものを発展させ、小さなキャンバスの作品群ができあがりました。次は大きな作品に挑む。
自主制作アニメに向けて。2年次生久保優花さんの「アニメ《悪魔の底》のためのドローイング」(絵・インスタレーション)
3年ぐらいかけて完成させる予定のアニメのドローイングを作品にしたもので、重厚に額装された6枚の絵と本(下)とによるインスターレーション。テーマは「日本の洋館」。"怖い"とか、"どんなアニメになるんだろう"などの思いを抱かせるねらいの作です。