そもそも、デザインは手のひらから生まれるもの。
ゼミ期の成果に迫る!・・・その③
キャンパスのホールで「フロッタージュ」を広げる。
日常から拾う、手を動かす、"かたち"が生まれる。目の前の好きなことを一生懸命やったらぐっと広がった。この幅が美専らしさ。
相澤デザインゼミは、長野市のブランドビジュアルを展開するといった課題に対して、「コラージュ」や「フロッタージュ」というアカデミックな技法に立ち返って、長野を写し取り、ビッグな"かたち"を生み出しました。
「街角アート」で2作をお披露目
都市ブランディングについてのレクチャー
プロジェクターで投影し、ビックな構想に挑む
デザインはこうありたい。
この取り組みは、長野市の都市ブランディングに沿った社学連携活動です。ブランドフレーズやパターンによるビジュアルの展開によって、長野市のブランドイメージを築いていくねらいで、長野市の企画政策部が推進しています。これを、このような視点で具現化するとは......、まさにデザインワークのあり方、それを示しました。
フロッタージュ(左)とコラージュ(右)
「コラージュ」は、貼ってつくる、「フロッタージュ」はこすって写す。
"かたち"は手から目から、体から生まれるもの。という本質を教えてくれるベーシックな技法をおさらいしながら、「長野」に正面から取り組み、楽しみ、やり遂げました。
「コラージュ」づくりは、普段見かける看板や、机の上の画材、道路脇の草木、隣の友達の今日の服......、そんな身近な風景がとってのリアルな「私らしく生きる長野市」です。ボケたりブレたりなんということはない学生の日常を切り取った600枚ほどの写真を貼って貼って、つくりました。
「フロッタージュ」は、硬貨に紙を当て鉛筆で模様を写し取ったのと同じく、こすり出す表現技法です。長野市の公園など10カ所で、地面に這いつくばり壁にもたれて模様を採取。その場所の木目だったりコンクリートなどから生まれた形に「綺麗に出たね!やった!」と歓声をあげてこすって回りました。