〜2025年のはじめに〜 学びと育ちを励ます、美専のスタンス。

新年を迎えて
昨年の新年には、美専がリベラルアーツの学びの場であり、人間の基礎力をつけるところであることを明確にしました。本年はその続編をお届けいたします。
先々より今
今の自分の意思や感情を大切にする、今ここで自分を豊かにする、そう、"自分の今"を積み重ねて欲しい、美専はそう願っています。
かつて卒業したある学生のご家庭の方が、入学時に「今は、好きなことをやらなきゃ。」とおっしゃっていました。お子さんの今を優先して考えた時、美専の学びに我が子の育ちを見つけ、それが欠かせないと確信したからなのでしょう。まさに、学び育つ「学育」の視点を教えていただきました。
何にでもなれる美専生
「その学校を出たら何になれるの?」この問いは、これだけの投資をしたらどれだけ利益が上がるか、という経済の問いによく似ています。"将来手に入れるものを保証すべき今"を問う言葉です。こうした引き換えの論理は、「学育」にはふさわしくないと私は考えています。これまでの教育が、何者かにならなければいけない先々を心配させて、そのために今どうするべきか、という因果律を主軸にして来た。こうした教えのおかげで、学び手はやりたいことを見失い、生き方の質を下げてしまったのではないか、と思っています。
やはり、"自分の今"を優先し、可能性を広く望みたいものです。
学び続け育っていく人生の入り口に立つ、美専のリベラルアーツ。新年にあたり、自由を取り戻すための「学育」を提唱する美専のスタンスについて述べさせていただきました。
令和7年1月6日
学校法人クリエイティブA 長野美術専門学校
校長 小林 勝彦
昨年暮れに美専生が先唱した「善光寺イルミネーション」の
点灯カウントダウン