CAMPUS LIFE

キャンパスライフ

〜2026年のはじめに 校長より〜
今、「個」の強さを確信する。

<small>〜2026年のはじめに&nbsp;校長より〜</small><br>今、「個」の強さを確信する。

昨年の美専展、今年もまもなく

新しい年になり、「総合制作期」のクライマックスを迎えた美専のキャンパスに、年間の学びの集大成が出現する気配が高まっています。
こうした機運の最中、私はある想いに行き当たります。完成にはまだ遠く、余白も多い制作途中。正直に言えば、心配が先に立つこともあります。けれど同時に、そこからは「自分には、できるはずだ。」という学生一人ひとりの自己確信が伝わってくるのです。

この想いを抱くのは、なにも今に始まったことではありません。これまで何度も経験してきたことです。完成された強さではなく、途中に立ち上がっている確信の強さをリスペクトする態度。私は、それこそ美専が大事にしてきたものではないか、と思っています。
学生は今、自身を鍛える時間の真っただ中にいます。誰かの正解をなぞるのではなく、自分が引き受け、自身の手で確かめながら進む。その姿を見つめながら、私自身もまた、多くを教えられています。 というのも、私たちが生きている社会そのものが、知らず知らずのうちに「個」を弱らせてしまう風潮をまとっているからです。早く判断すること、正解に寄ること、安全なかたちを選ぶこと。それらは合理的に見えながら、人が本来持っている迷い、止まり、引き受ける力を静かに奪っていきます。私自身も、そのパラダイムの外にいるわけではありません。だからこそ、私は、簡単に取り込まれない態度を持ち続けたい。学生と同じ場所で立ち止まり、問いを抱え続けたいと考えています。
昨年、同窓会との共催で行われたイベント「ビカム」では、それぞれの年代の卒業生が自身の歩みを語ってくれました。その言葉やふるまいから伝わってきたのは、経歴の派手さではなく、軸を感じる自信でした。自分の選択を、自分の手で引き受けてきた人の、強い姿でした。そしてそれは、時間をかけて育まれてきたものであり、それこそ美専が大切にしてきた"学育支援"の成果だと、私は感じたのです。
今のパラダイムに向き合うことは、決して簡単ではありません。けれど、美専はこれからも「手のひらからつくり出す」学びを信じ、一人ひとりの自己確信が育つ時間を守りながら、学生とともに立ち向かっていきたいと思います。

新年にあたり、美専が提唱する"学育"が見つめる、「個」への確信を述べさせていただきました。
美専は本年も「リベラルアーツ」をすすめて行きます。学び続け育っていく人生の入り口に立つために。

令和8年1月18日
学校法人クリエイティブA 長野美術専門学校
校長  小林 勝彦

ファインアートの総合制作が進むサテライトキャンパスのアトリエ

ファインアートの総合制作が展開するアトリエ、年末の様子

ページトップへ戻る