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計り知れない情熱、圧巻。 美専展①

計り知れない情熱、圧巻。&nbsp;<small>美専展①</small>

ビジュアルアート科2年制学科2年次の藤田にこさん、美専展で

美専展は毎年の「総合制作・総合研究」の公開の場です。その中からまず紹介するのは、圧倒的な話題作。

ラテックスの下地に丹念に彫り込んだ精緻さが、約2メートル四方のスケールを際立たせる。嫌いなものを受け入れるためという、真摯な着眼からのコンセプトが、その独創性を支え、異彩を放つ。生地から自分で制作し、時間をかけ丹念に描き込んだ迫力のある作品で、着眼点やコンセプトの独創性も秀逸。

「ムュに生きるもの」

藤田にこさんの美専展準グランプリ受賞作「ムュに生きるもの」

準グランプリはなんと"タトゥーアート"

 「2年連続でタトゥーという表現方法に挑み、自分のネガティブな気持ちや嫌なことを表現したくて『虫』というモチーフに辿り着きました。細かい模様や質感、複眼のツブツブなどすごく苦手なのですが、その嫌いなものを「受け入れたい」というのがモチベーションです。木枠に布を貼り、ラテックスというゴムの樹脂をローラーで何度も塗り広げて、肌のような質感の生地を作り、タトゥーマシンを使って墨で描いています。タトゥーの彫り師になりたいと思っているので、夢の実現に向けて卒業後もしっかり準備していく決意です。」

藤田 にこ/ビジュアルアート科2年制学科2年次


昨年の作「焼けて」

美専展2024優秀賞「焼けて」 前年の総合制作は美専展2024の優秀賞
 「今の自分の不安や卑屈さが心に刻まれている様を、消えることの無いタトゥーという表現方法で作品にしました。シリコンシートを板に縫い付けるように針金を通したり、金具を錆びさせて薄汚れた雰囲気を出すことで絵の世界観をより引き立たせました。」
 自身の内面への深い問いかけを、手法や素材と融合させ表出。心を触るような想いを抱かせる表現です。

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