私たちの行動を左右する数字、という視点。 美専展②

グランプリ作ポスターの前で、ビジュアルデザイン科3年制学科 1年次内山 彩夏さん
美専展は「総合制作・総合研究」を公開する年間の学びのクライマックスですが、コンテストが行なわれその盛り上がりに拍車がかかります。今回はなんと1年次の総合制作がグランプリを受賞しました。
グランプリは、ビジュアルデザイン科1年次の共通デザイン課題の「チカラ」をテーマとしたポスター。数字に縛られる社会を、独自の構想で表現した3連のデザインです。1年間のデザインの学びの集大成として、周囲へ広がる社会性の高い観点や、今後の学びのへの期待が受賞につながりました。
「数字のチカラ」
「グランプリ受賞、信じられないですが嬉しいです。『チカラ』という共通テーマから様々なアイデアを捻り出し、私は「数字」が面白いなと思って取り組みました。数字は身の回りに溢れていますが、身近にあるからこそ行動を左右されるものにもなってしまいます。『私たちを縛る数字はいろんなところに潜んでいる』という"世の中の見方"を提示したいと思いました。内容が批判を含むものだったので、見た目はポップで好感のもてるような丸みのあるデザインにしました。」
内山 彩夏/ビジュアルデザイン科3年制学科1年次
制作では、自分の経験や脳内にある情報を組み合わせて新しい一つの表現を作り上げる、という部分に楽しさを感じていました。しかし、だからこそ上手く表現ができないと、自信を無くしたり、間違っていたのではないかと悩むこともたくさんありました。そんな時に大切にしていたことは、自分の作品を信じること、そして必ず最適解があると考え続けること、そして一番は楽しむことでした。困難な局面でこそ、信じる心、楽しさを忘れない心は、私の一番の武器になってくれました。