ハッキリしときます、基礎が大事です。

タイポグラフィの講座、三角定規を使ってレタリングの平行エレメントを描く(もちろん鉛筆で)。
パソコンを使えるからといって、デザインが出来るわけではない。セオリーを習い、型を知る。そうすることでやがて型を破ることができるのです。これはアートも同じこと。頑張った「基礎履修期」。
美専の一年は、「基礎履修期」から「ゼミ期」、そして「総合制作期」へと進みます。これは、それぞれのコンセプトによる学びを積み上げる美専独自の課程です。 初めの「基礎履修期」は、造形教育やデザイン教育の世界が今日まで培ってきたセオリーを習う実技授業を中心に組み立てられています。 "型があるから型破り、型がなければ単なる型無しなんだ"との歌舞伎の名役者の言葉を待つまでもない大事な教え。ところがこの教えを守るところが少なくなりました。いきなりパソコン、見栄えのよい引用、これでは困ります。美専はハンドワークを中心としたアカデミックな学びを堅持しています。 そうして7月、実践学習の「ゼミ期」へ向かう美専の今。
美専には、デッサンのための石膏像がたくさんあります。デザインもアートも観察、描写は大切な基礎力。
静物デッサンの提出作品
この回は静物モチーフの描写でした。講評に備え、講師が入念に点検します。
理論的な積み上げ型のトレーニングが、誰もがもともと持っている観察眼や描写力を引き出します。
添削されたレタリング課題
お手本を見て鉛筆で描き上げます。まるでコンピュータのデータをプリントしたかのかと見間違うほどに。
揃える、自然に整える、レタリングはデザインのデッサンだと言われます。それはデザインの基礎が詰まっているからです。